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04.2018.09湿布と外用薬、どちらがあなたの痛みに合っていますか?薬剤師が教える「痛みの時期別」選び方
長引く体の痛みにお悩みではありませんか?「朝起きると腰が重い」「階段を上り下りすると膝が痛む」「昔の古傷がうずく」など、40 代を過ぎると、多くの方が何らかの体の不調を感じるようになるものです。そんな時、手軽に使えるのが湿布や塗り薬といった外用薬ですよね。
ドラッグストアには様々な種類の湿布が並んでいますが、「どれを選べばいいの?」と迷った経験はありませんか?実は、痛みの種類や時期によって、より効果的な湿布や外用薬の選び方があるのです。今回は、東洋医学の観点も交えながら、あなたの痛みに寄り添うための選び方をご紹介します。
湿布のタイプを知ろう:油性 vs 水性
薬局やドラッグストアでよく見かける湿布には、大きく分けて油性タイプと水性タイプがあります。
- 油性湿布(テープ剤など):薄くて粘着力が強く、皮膚にしっかりフィットします。剥がれにくいのが特徴です。
- 水性湿布(パップ剤など):厚みがあり、水分を多く含んでいるため、ひんやりとした貼り心地です。粘着力は油性より控えめですが、肌への刺激が少ない傾向があります。
どちらが良い、悪いというものではなく、それぞれの特性を理解して使い分けることが大切です。
東洋医学から見た痛みの時期と外用薬の選び方
西洋医学と同様に、東洋医学でも痛みを「急性期(新しい痛み)」と「慢性期(古い痛み・長引く痛み)」に分けて考え、それぞれに合わせたアプローチをします。しかし、東洋医学では、より細かく痛みの状態を「証(しょう)」として捉え、それに合わせて使用する生薬(しょうやく)を変えることで、様々な痛みに対応できるのが特徴です。
基本的な治療原則は、個々の体質や病状を総合的に判断する「弁証論治(べんしょうろんち)」に基づき、体の内側と外側の両方からアプローチする「内外兼治(ないがいけんち)」を行います。
新しい痛み(急性期:受傷後 1〜2 週間)
ぎっくり腰や打撲、捻挫など、急に起こった痛みはこの時期にあたります。東洋医学では、この時期の痛みは「血(けつ)の流れが滞り、熱や腫れが生じている状態」と考えます。
この時期には、「冷感湿布(ねっかんしっぷ)」と呼ばれるものが適しています。配合されていることの多い成分としては、西洋医学でもおなじみのサリチル酸メチル(消炎鎮痛作用)や l - メントール(清涼感による鎮痛作用)があります。これらが熱を冷まし、痛みを和らげるのを助けます。
塗り薬では、三黄敷薬(さんおうふくやく)や消瘀止痛薬膏(しょうおしつうやくこう)、あるいは水性の湿布などが使われることがあります。もし、患部がひどく赤く腫れて熱を持っている場合は、より強力に熱を取り除く**四黄散(しおうさん)や清営退腫膏(せいえいたいしゅこう)**などが用いられることもあります。
もし、腫れや痛みがそこまでひどくない、あるいはある程度腫れが引いてきたという場合には、** 舒筋活血類(しょきんかっけつるい)** の塗り薬、例えば「万花油(ばんかゆ)」や「青草膏(せいそうこう)」、「茴香酒(ういきょうしゅ)」などを塗って、患部の血行を促し、筋肉の緊張を和らげることを目指します。
古い痛み・長引く痛み(慢性期:受傷後 2 週間以降、陳年旧傷)
急性の痛みが治まった後も続く痛みや、長年抱えている肩こり、腰痛、関節痛などはこの時期にあたります。この時期の痛みは、血行不良や冷えが原因で起こることが多いと考えられます。
このような慢性的な痛みには、患部を温めて血行を促進し、痛みを和らげる**「温感湿布(おんかんしっぷ)」**が適しています。サリチル酸メチルに加え、トウガラシエキス(カプサイシン)、川烏(せんう)、**骨砕補(こつさいほ)**といった生薬が配合されていることが多く、これらが皮膚に温感を与え、血行を促進します。
塗り薬としては、**宝珍膏(ほうしんこう)や万應膏(まんのうこう)**などが使われます。また、手足の痛みが慢性化している場合には、損傷洗方(そんしょうせんぽう)、八仙逍遙湯(はっせんしょうようとう)、**海桐皮湯(かいとうひとう)**といった生薬を煎じたもので患部を蒸したり、洗ったりする治療法もあります。
ご使用の前に:薬剤師や医師へのご相談を
東洋医学由来の湿布や外用薬は、様々な生薬が配合されているため、その作用も多岐にわたります。そのため、妊娠中の方や小さなお子様がご使用になる場合は、必ず事前に医師や薬剤師にご相談ください。
泰允薬品では、「柔舒楽」や「痠痛貼布」、「外敷黒膏青草膏」など、お客様の健康を第一に考えた製品を提供しております。
代理店様・販売店様へ
この度、台湾の伝統的な知恵と最新技術を結集した東洋医学由来のヘルスケア製品を、日本の皆様にお届けしたく、パートナー企業様を募集しております。
上記でご紹介したような、痛みの時期や症状に合わせて選べる湿布や外用薬は、日本でも高まる自然派志向やセルフケアへの関心に応える製品です。特に、40 代以上の健康意識の高い層の方々にとって、日々の QOL 向上に貢献できるものと確信しております。
当社の製品は、伝統的な処方をベースにしつつも、現代の品質基準に適合した製造体制で安全性を確保しております。日本のマーケットにおいて、東洋医学の可能性を共に広げていきたいと考えておりますので、ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。詳細資料のご提供や、個別でのご相談にも応じさせていただきます。