05.2019.28

漢方二千年の知恵:歴史ある「黒膏薬」でつらい痛みにアプローチ

若い頃から捻挫や肉離れなど、骨や筋肉の痛みに悩まされてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。特にスポーツをされている方なら、一度は激しい痛みを経験されたことがあるかもしれません。

夜に親御さんに連れられて行った漢方医院で、足首に分厚い黒膏薬を貼ってもらい、包帯でしっかり固定して帰宅した、という経験をお持ちの方もいるかもしれませんね。あの黒膏薬は、貼った直後はひんやりして気持ちよく、不思議と痛みが和らいだように感じたのではないでしょうか。その真っ黒な見た目に、きっと誰もが興味を抱いたことでしょう。

膏薬(こうやく)の発展秘話

漢方で使われる膏薬は、特に「傷科」と呼ばれる外傷治療の分野でよく用いられるため、馴染みのある方も多いかもしれません。中でも黒膏薬は、2000年以上の歴史を持つ中国漢方における知恵の結晶であり、様々な漢方薬の剤形の中でも特に優れたものとされています。

現代の薬理研究によると、黒膏薬は他の剤形に比べて薬効成分の吸収性や治療効果に優れており、特に首、肩、腰、脚などの関節や筋肉の痛みといった、いわゆる「骨病」の治療においてその真価を発揮すると言われています。

膏薬は、漢方薬の五大剤形(丸、散、膏、丹、湯)の一つです。その名の通り、「膏」は粘り気のあるものを指します。膏剤は、常温では固体、半固体、半流動体のいずれかの状態を保つ剤形です。生薬と基剤(基剤を使用しない場合もあります)の二つの部分から構成されています。

膏剤の歴史は非常に古く、その起源は遠く遡ります。『山海経』には、皮膚のひび割れ防止に羊の脂を塗るという記述があり、これが最も原始的な膏薬と言えるでしょう。また、戦国時代から秦漢時代にかけて著された医学書『黄帝内経』、『神農本草経』、『難経』などにも膏薬に関する記述が見られます。

時代が移り変わるにつれて、日常的な体の痛みから戦争による負傷まで、様々な症状の治療に生薬が用いられるようになり、膏薬の製造も広く普及していきました。魏晋南北朝時代には錬丹術が盛んになり、この頃にはすでに黒膏薬が登場していたとされています。唐宋時代には黒膏薬の製法がさらに完成され、広く使われるようになりました。明清時代には、膏薬は一般的な薬の一つとして定着し、その種類も豊富になっていきました。

そして、膏剤の用途も時代とともに広がり、外傷だけでなく、内科的な疾患にも用いられるようになりました。清代の医学書『理論駢文』では、膏剤の処方、応用、製造技術について専門的な論述がなされ、白膏薬や松香膏薬といった新たなタイプの膏剤も生み出されました。

かつての台湾では、防犯や護身のために武術館が多く存在し、多くの人々が武術を習っていました。武術の師範たちは、拳法を教えるだけでなく、治療も兼ねており、そこで最も頻繁に用いられたのが黒膏薬でした。当時の黒膏薬の製造方法は様々で、統一された基準はありませんでした。

膏剤は幅広い症状に効果を発揮します。ある程度の粘性を持つため、有効成分の含有量が多く、成分の放出速度が緩やかで、作用が長く持続し、局所的な治療効果が確実であるといった利点があります。

近年では、**GMP(医薬品製造管理および品質管理に関する基準)** という国際的な医薬品製造基準の導入により、黒膏薬の製造も厳しく管理されるようになりました。原料の選定から製造工程、品質管理に至るまで、全てがこの GMP 基準に沿って行われています。GMP の下で製造される黒膏薬は、その品質が大幅に向上しており、医療従事者は安心して、患者様は信頼して使用することができるようになりました。


【代理店・販売店様へ】

台湾の伝統的な知恵が詰まった黒膏薬は、長年にわたり多くの人々の健康を支えてきました。現代のGMP基準に準拠した製造により、その品質と安全性は確かなものとなっています。

私たちが提供する漢方由来の製品は、40歳以上の体の痛みにお悩みの方々に、安心と快適な日常生活を提供できると確信しております。この歴史ある黒膏薬の可能性にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度ご連絡ください。詳細な資料のご提供や、今後のパートナーシップについてご説明させていただきます。


この情報が、日本の皆様の健康維持の一助となれば幸いです。また、ご興味をお持ちいただけた代理店様、販売店様からのご連絡をお待ちしております。